アメリカの株価(ニューヨークダウ)は上がり続ける?(3)

構成銘柄はどのように決められるのでしょうか

それはS&Pダウジョーンズ社から送られた代表3人、ならびにウォールストリート・ジャーナルから送られた代表2名、合計5名から構成される指数委員会メンバーが合議で決めます。指数委員会は定期的に会合を持ちます。指数委員会では、予定に上がっている指数採用銘柄の株式分割などのコーポレート・アクションが指数に与える影響について検討し、ダウ平均の算出方法に従い、「素晴らしい名声」と持続的成長の可能性を兼ね備えた、投資家の関心の高い米国企業を検討、臨機応変に対応します。

NYダウ平均株価の長期月足データ(1928年10月~)

baseviews.comさんのNYダウ工業株30種平均 超長期月足チャート(1928年10月から)を参考に作成しました。
baseviews.comさんのグラフは、都度のトピックスも記載されていて、とても勉強になります。

baseviews.comさん
http://baseviews.com/chart/dow-ja.html

ダウ平均とアメリカの繁栄

個人的感想としては、1985年のプラザ合意で、日本がアメリカの罠に引っ掛かり、反対に、アメリカが驚異の好景気をむかえるのを機に、どんどんダウ平均は、上がっていった、という感じです。
1987年のブラックマンデーを迎えた時点でも、まだ、プラザ合意以前よりは、高かったのですから。
日本は、バブルがはじけて瀕死の状態となり、アメリカは、その後、世界経済1強となりました。1995年のインターネット革命を機に、さらに上昇に拍車がかかった、という感じです。

ダウ平均は、上昇し続けていますが、その銘柄は、アメリカ経済をけん引する企業に、絶えず入れ替えられています。ダウ平均は、その時代のアメリカ経済成長そのものをアピールするように形作られたものだと思います。株価の上昇をそのまま意味するものでは、ない、ということです。ウォーレン・バフェットの「買うのは企業、株ではない。」の言葉をもじれば、「買うのはアメリカ、企業や株ではない。」ということでしょうか。アメリカが繁栄し続けるのであれば、株を保持し続ければ、儲かる、ということです。ここで重要なことは、その後、何十年も存在し続ける会社の株を買えば、ということが前提ではないでしょうか。

アメリカの経済成長をアピールするために形成された指標で、その時代のアメリカの経済成長そのものの指標が、ダウ平均なのだと感じました。

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