アメリカの株価(ニューヨークダウ)は上がり続ける?(2)

ダウのはじまり

ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)の初代エディターで、その発行元であるダウ・ジョーンズの共同創業者であるチャールズ・ダウ氏が、作り出したものです。
読者に株式市場の動きを説明する指標として開発されたといわれています。
ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)紙上で1896年に12銘柄の平均を毎日掲載したのが始まりです。それ以前は、主に鉄道銘柄で構成された株価平均がWSJの前身の出版物に1884年から掲載されていました。構成銘柄は1916年に20銘柄に、そして、1928年に30銘柄となりました。

当初の構成銘柄で今も残っているものは

「ゼロ」です。ゼネラル・エレクトリック (GE)は、2018年にウォルグリーン・ブーツ・アライアンスと入れ替えられるまで、1896年当初から続く最後の銘柄だった(一時除外されていた時期がありますが)。2018年6月25日にゼネラル・エレクトリック (GE)が除外されたことで、1896年の当初から継続して採用されている銘柄はなくなりました。

1928年10月1日から継続して採用されていたエクソン・モービルも除外となっています。(エクソンモービルは元々スタンダード・オイル・オブ・ニュージャージーというロックフェラー家が設立した会社で、エクソンに改名後、現在のエクソン・モービルとなっています)

最長記録を現在保持しているのは1932年に構成銘柄となった プロクター・アンド・ギャンブル (P&G)です。

構成銘柄が入れ替わるタイミングは?

不定期で行われます。一部の企業は出たり入ったりを繰り返しています。例えば、IBM は1932年に構成銘柄となりましたが、1939年に一度、はずされました。そして、40年後に再び組み入れられました。 コカ・コーラ も1932年に構成銘柄となり、いったん1935年に除外されましたが、1987年に再び採用されました。両社ともに現在も構成銘柄です。

米国を代表する優良銘柄を30社集めた指標であるため、構成銘柄は時代の変化に合わせ入れ替えを行われています。
以前は全てニューヨーク証券取引所(NYSE)の銘柄でしたが、1999年に初めてナスダックからインテルとマイクロソフトが採用されました。現在では、インテル、マイクロソフトに加えて、アップル、シスコシステムズ、ウォールグリーン・ブーツ・アライアンスの合計5社がナスダック市場から採用されています。